雇用関係助成金とは
雇用関係助成金とは
雇用関係助成金とは、厚生労働省が管轄する助成金で、以下の特徴があります。
■いつでも計画申請できる
ほとんどの助成金・補助金は申請時期や期間が決まっていて、それ以外の期間には申請できません。
それに対して雇用関係助成金の場合は、計画申請は対象年度内であれば原則いつでも申請可能です。ただし、支給申請については支給要件を満たしてから2ヶ月以内という制約がありますのでご注意ください。
■原資は雇用保険料
雇用関係助成金の原資は、雇用保険料の事業主負担分のうち「雇用保険二事業の保険料」で、国庫負担はありません。
つまり、雇用保険に加入する企業から徴収した雇用保険料を、助成金の取り組みを行った企業に還元するというのが雇用関係助成金の仕組みです。
■取り組み内容は、厚生労働省お勧めの労務環境の実現
雇用関係助成金は、厚生労働省が推奨する以下のような雇用環境の実現に取り組んだ企業に支給されます。
・採用、女性・高齢者・障害者活用、長期雇用、離職防止
・教育/人材育成、人事評価
・雇用環境改善(賃金、勤務時間、休日/休暇)
・ワークライフバランス(仕事と家庭の両立)
■毎年4月1日にメニューが再編される
雇用関係助成金は、毎年4月1日にメニューが見直され、統廃合や新設がされます。
したがって、毎年新しい助成金メニューが誕生したり、昨年までの支給要件が見直されたりしており、前年度に助成金が支給された企業であっても、新年度になり新たな助成金に取り組める可能性が十分にあります。
対象となる企業
雇用関係助成金の対象となる企業は以下の通りです。
雇用保険被保険者である従業員が1名以上いる企業であれば、業種を問わず対象となり得ます。したがって、たいていの企業は雇用関係助成金の対象となると考えても差し支えありません。