２０２１年度助成金の変更点ご紹介

未分類 2021.05.20

２０２０年度からの変更のうちオススメ助成金に関する点をご紹介します。

大幅な変更はありませんが、細かい点で利用しやすくなったものと、要件が厳しくなったものがあります。
活用しやすくなった助成金としては、キャリアアップ助成金（正社員化コース）、６５歳超雇用推進助成金があります。
反面、働き方改革推進支援助成金（勤務間インターバル導入コース）は昨年度かなり人気があったこともあり、対象企業の要件が厳しくなっています。

以下に、主要な助成金の変更点の概要を紹介します。

【キャリアアップ助成金】
●正社員化コース
従来は、転換前後で５％以上の賃金アップが条件でしたが、今年度から３％以上の賃金アップでいいことになりました。
ただし、これまでは賞与も含めることができましたが、今後は賞与は含めることができなくなりました。
加算措置も一部変更となっております。

●障害者正社員化コース
障害者雇用安定助成金の障害者職場定着支援コースがキャリアアップ助成金に統合されました。

●諸手当制度等共通化コース
昨年度あった健康診断制度コースが本コースに統合されました。

【人材開発支援助成金】
●特別育成訓練コース
申請時に行うキャリアコンサルティングが、テレビ電話等での実施も認められるようになりました。

【両立支援等助成金】
●出生時両立支援コース
男性労働者が育児休業を取得しやすい職場風土づくりの取組について、対象労働者の雇用契約期間中に行われていることが必要となりました。

●育児休業等支援コース
新型コロナウイルス感染症の影響による小学校等の臨時休業等により、子どもの世話をする労働者が特別な休暇を取得できる取組を行う事業主を支援するため、「新型コロナウイルス感染症対応特例」が創設されました。

●不妊治療両立支援コース
不妊治療を行う従業員のための休暇制度が新設されました。

【６５歳超雇用推進助成金】
●６５歳継続雇用促進コース
高年齢者雇用確保措置につき、従来１年以上前に適用する必要がありましたが、支給申請日の前日までに適用すればいいこととなりました。
また、６０歳以上被保険者数による支給額が見直された結果、対象者１人の場合の支給額が大幅に引き上げられました。

●高年齢者無期雇用転換コース
高年齢者雇用確保措置につき、従来１年以上前に適用する必要がありましたが、支給申請日の前日までに適用すればいいこととなりました。

【働き方改革推進支援助成金】
●勤務間インターバル導入コース
対象企業の条件として、「全ての対象事業場において、原則として、過去２年間に月45時間を超える時間外労働の実態があること」が追加されました。